【スイカはどんな果実的野菜】
アフリカ原産で、中国より西から伝わったウリで「西瓜」と書くようになりました。
日本では全国各地で栽培され、熊本、千葉、山形で多く作られています。
【栄養・効果】
スイカは90%以上が水分で良質な水分補給ができます。
塩をかけて食べれば、水分と塩分を摂取でき熱中症予防になります。
カロリーも低く食物繊維も豊富でダイエットにも向いています。
シトルリンというアミノ酸が含まれ、血流が改善されむくみの改善効果があります。
ビタミンA、ビタミンCやリコピンには美肌効果があります。
リコピンは活性酸素を減らし老化予防や、呼吸器系の免疫力を高めると言われています。
がんの抑制効果も期待でき、トマトの約1.5倍の含有量があります。
同じく抗酸化作用のあるβカロテンも豊富です。
カリウムは高血圧予防、骨粗しょう症予防効果があります。
【注意点】
身体を冷やす効果があるので、冷やしたくない時には食べないほうがいいですね。
カリウム摂取量制限のある人は医師の指示に従いましょう。
【食べ方】
冷やしすぎると甘みが弱まりますので、食べる直前に冷やします。
美味しく感じるのは8℃~10℃位です。
中心部が最も甘く、皮の近くは糖度が下がります。
中心部から放射状に切って食べると、みんなに均一にいきわたります。
【選び方】
スイカを手のひらで叩き音を聞いて選ぶ人がいますが素人には難しいでしょう。
中が割れているか詰まっているか調べることは可能です。
片手をスイカの横に当てて、反対の手で軽く叩き、振動が伝われば割れがなく、振動がなければ割れています。
ただ割れは甘さには関係ありません。
糖度の記入があれば12度以上を選びましょう。
熟すとつるの付け根が少しくぼみ、周りが盛り上がります。
つるが付いていれば緑色のものを選びます。
枯れていれば鮮度が落ちています。
スイカのも模様がはっきりしていて凹凸があるものほど、熟していて甘みが強い傾向があります。
お尻のへそは熟すと大きくなり、5円玉より大きなものは熟しすぎです。
小さすぎれば未熟です。
【保存方法】
涼しい暗所で保存します。
約1週間程度保存できますが、収穫後は追熟しないのでなるべく早く食べましょう。
【旬】
7月27日は「スイカの日」日本の夏の風物詩です。
6月から8月を中心に出回ります。
【スイカの育て方】
1株で2x2m以上の広いスペースを確保します。
pH5.5~6.5が栽培に適した土壌酸度です。
畝は鞍つきと呼ばれる15~20cm位の円錐型の高畝を作り水はけを良くします。
元々、雨の少ない地域の植物なので、水を与えすぎず乾燥気味に育てます。
苗は連作障害を避けるため、接木苗がおすすめです。
本葉3~4枚で株間90cm程度に深植えを避け受け付けます。
高温を好み、植え付け後に寒さに当たると成長が悪くなるので、気温が安定する5月下旬以降にします。
植え付け後、敷きワラでマルチングします。
防草効果とともに土砂の跳ね返りを抑制し病害虫の被害を抑えることができます。
つるが伸びたら本葉5~6枚残して摘心します。
子づるが出てきたら3~4本伸ばしていき、他は摘み取ります。
孫づるは摘み取るという説もありますが、そのままでもいいでしょう。
朝9時頃までに子づるの16~20節に咲いた雌花に人工授粉します。
雌花(花の下に膨らみがある)が咲いたら雄花を摘み取り花びらを外して雌花に軽く押し付けます。
気温が高くなった後や雨の日などは受粉障害が起きるので避けます。
雌花がいつ咲くか毎日のように観察し、日付ラベルをつけると収穫期の見極めに便利です。
株あたり、小玉スイカなら3~4果、大玉スイカなら2果を目安にして、それを超えたら摘果します。
着果したら追肥します。
地面に直接果実があたらないようにマットなどを敷き、
10日間隔で果実を少し回して玉直しします。
果皮や果肉の色がきれいになり、甘さも均等になります。
交配から小玉では30~35日、大玉では45日前後を目安に収穫します。
<コンパニオンプランツ>
ネギが病害虫を予防します。