くるみを食べて脳に栄養を供給・生活習慣病を予防し健康管理!

  • 2019.09.20
  • EAT
くるみを食べて脳に栄養を供給・生活習慣病を予防し健康管理!
くるみ

【くるみはどんな木の実】

古代ペルシャが原産地で紀元前7000年から食用にしている最古の木の実です。
現在の日本の需要の9割以上はカリフォルニア産で19世紀半ばから栽培されています。
日本では古くからオニグルミやヒメグルミが自生し、縄文時代の遺跡からすでにその時代には栽培されていたことがわかりました。
最古のくるみの化石は、オオバタグルミ(絶滅)で、宮沢賢治が最初の発見者になりました。

【栄養・効果】

オメガ3脂肪酸がナッツ類で最も多く含まれています。
くるみのオメガ3脂肪酸は植物由来のα-リノレン酸(ALA)で、青魚に多く含まれる海洋由来のDHA、EPAと同じ仲間の脂肪酸です。
必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸は身体に必要な良い脂肪で、体内で生成されないため外から摂取する必要があります。

悪玉コレステロール値や中性脂肪値を下げ、血管を柔軟に保ち、糖尿病や心臓血管疾患、生活習慣病予防に効果があるとされています。
またすべての病気の死因リスクを低下させるという研究報告もあります。

脳の神経認知機能に影響を与え、満腹感を与え食欲を抑制します。

ひとつかみ28g程度で一日の必要量2.5gを摂ることができます。

抗酸化物質(ポリフェノール、メラトニン)が豊富に含まれ、加齢による慢性疾患やがんを予防する効果があると言われています。
ひと掴みのくるみでリンゴジュース1杯のポリフェノール含有量を上回ります。

マグネシウムは不安を減らすと言われています。

【注意点】

食べすぎると肥満に繋がりますので注意しましょう。
おつまみ用に袋入で売っているものなど100g程度すぐ食べてしまいますが、適正量の4倍近く食べていたのですね。
健康のためには一日ひとつかみ程度にするのが良いようです。

【調理法】

そのままでも食べられますが、パンや炊き込みご飯に入れたり、お菓子の材料として使うこともできます。

【保存方法】

密閉容器に入れ冷蔵保存します。長期の場合は冷凍します。

【旬】

自然のものは秋が旬です。

【くるみの育て方】

カシクルミのシナノクルミが収量や品質が優れていて栽培に向いています。
耐寒性が強くマイナス30℃近くでも耐えますが、夏の暑さに弱く、38℃以上の高温が続くと障害がでます。
地層が深く水はけのよい土地を好みます。

産地としては長野などごく一部に限られていますが、趣味的に育てるなら可能でしょう。
受粉には雌花の受精可能時期と雄花の花粉放出期が重なることが必要で、違う品種と混植するか、複数の実生木を植えます。

開花結実する4~5年程度は鉢栽培し、その後路地に植えれば巨木にならず低樹高に仕立てることができます。
11月~12月中旬に植え付け、苗木を3分の1程度まで切り返します。
2年目の冬に樹高2m程度になるので、二回り大きな鉢に植え替えます。

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