えのきを食べて疲労回復・ダイエット効果でメタボ防止!

  • 2019.08.17
  • EAT
えのきを食べて疲労回復・ダイエット効果でメタボ防止!
えのき写真

【えのき(エノキタケ)はどんなキノコ】

えのき(エノキタケ)はタマバリタケ科のキノコの一種で、店頭で見かける白く細長いものは菌床栽培物で、1960年代に全国的に広がり日本では一番多く造られているキノコです。
自生のエノキタケも古くから食用されていましたが、よく見かける白く細長いものとは外観も味も全く別のもので、ここでは現在食用に普及している栽培物についてご紹介しています。

【栄養・効果】

えのきには100gあたり1.1mgという豊富な鉄分と葉酸や亜鉛など血液を作る成分が含まれ、高い貧血予防効果があります。
キノコの中で一番ビタミンB1が多く、100gあたり0.24mg含まれスムーズなエネルギーの供給により疲労回復に役立ちます。
GABAは交感神経の興奮を抑え、脳機能の活性化や、血圧の降下、精神安定に役立ちストレスを軽減すると考えられています。

キノコキトサンは不溶性の食物繊維で、熱や胃酸に強いので腸まで届き腸内環境改善に役立ち、老廃物や余分な油を体外に排出し、便秘改善や美肌効果があります。

エノキタケリノール酸が余分な油が血管に吸収されるのを防止し、アドレナリンが活性化するので運動前に食べることで脂肪細胞の燃焼を促進します。

えのきを食べることは中性脂肪や血糖値の増加を抑制しメタボリックシンドローム予防になります。

えのきに含まれるβグルカンやキトサンは免疫力をアップさせ、EA6という糖タンパク質はがんの抑制作用があると考えられています。

えのきには抗アレルギー作用、血流改善作用、血中コレステロールの低下などの研究報告もあります。

【注意点】

必ず加熱して食べましょう。

【調理法】

水で洗わず汚れを落とす程度にします。
生では食べられませんので加熱調理します。

鍋や味噌汁、煮物、炒めものや、パスタやカレーの具としても使えます。

石づきにたくさん栄養が含まれているので、汚れていないギリギリまで利用しましょう。
石づきを輪切りにして焼いた石づきステーキも美味しいですよね。

ニンニクと一緒に調理すると、ニンニクのビタミンB6がえのきのビタミンB1の働きを助け、疲労回復効果を高めることができます。

冷凍し凍ったまま調理すると、冷凍でえのきの細胞壁が破壊されるので、よりキノコキトサンなどの有効成分を摂取できます。
えのきを同量程度の水と一緒にミキサーで30秒ペーストし弱火で1時間煮詰め、冷ました後、製氷皿に小分けして冷凍する「えのき氷」を作っておくと便利です。

【選び方】

色白で柄の部分が太く、カサが小さめで開いていないもの、束に締まりがありシャキッとしているものを選びます。
古くなると黄色みを帯び、袋に汗をかいているものは傷む寸前です。

【保存方法】

乾燥しないよう袋に入れ、冷蔵庫で3日程度保存できます。
石づきを切り落とし、使う長さに切り冷凍保存もできます。
エノキ氷にして保存もできます。

【旬】

天然物のえのきの旬は10~11月ですが、ほとんど人工栽培のため1年中購入可能です。
北海道から沖縄まで全国で栽培出荷され冬に販売量が増え、夏は需要が少ないため価格が下がります。

【栽培】

瓶による工場での人工栽培でモヤシ状態の白く細長いものが一般的です。
個人では栽培キットが売られているのでキノコを自分で育てたい人は使ってみるのもいいでしょう。
自給自足というよりは趣味的に楽しむ感じですね。

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