自分勝手な人が身近にいて疲れることはないでしょうか。
人に気持ちにお構いなく自己中心的な言動を繰り返されると、嫌な気持ちになりますよね。
いつも自分中心で物事を考え、周りのことなど気にせずに自分の都合を優先する人に誰もが悩まされたくはないと思いますが、何故か自分勝手な人は自分のワガママを聞いてくれそうなおとなしそうな人、親切で優しい人に近づく能力が高く、一見フレンドリーだったりするので、いつの間にかその人のペースに巻き込まれてしまうこともあります。
もちろん世界は思いやりのある人ばかりではなく、いろいろな性格の人がいるから学びもあると言えます。
自分勝手な人も悪い人というわけではなく、そのようなワガママが通る環境で生きてきた未熟な人なのかもしれません。
しかし、だからといってそのような人のワガママに付き合う必要もないのです。
自分勝手な人にはいくつかの典型的な特徴があると言われています。
・自分に対して甘く、他人には厳しい。
・一見人当たりがよく交友関係が広いが、長期的な信頼関係が築けず人が離れていく。
・上司など上の立場の人には媚を売るが、扱いやすい人、同僚や後輩には面倒を押し付けたり、安易に頼み事をするなど相手に応じて態度を変える。
・自分の気の向くことしかやらず、自分が満足することを優先し、自分さえよければOKだと思っている。
・自分を客観視できず、自分勝手で負担をかけていることに気づかない。
・損得勘定で動き、人に何かをするときにも、どれだけ見返りがあるかを無意識に考え、メリットのある人には良い人を演じ、そうでないと思う人は適当に扱う。
・自分がよく思われるためには他の人を犠牲にしても気にしない。
・ズルいことでも平気で誠実さに欠ける。
・他人の気持ちを考える習慣がない。
・自分の責任になることを避け、面倒事に関わらず、問題に直面した人に冷淡。
・言い訳が多く、平気で嘘をつく。
・自分に非があっても反省しない。
・人の助言に耳を傾けない。
もしこの特徴に多く当てはまる人がいるなら、その人は自分勝手な人かもしれませんので注意しましょう。
困ってこちらから何かアクションを起こしても人のことは変えることはできません。
その人が気づいて心を入れ替えてくれればいいのですが、少なくとも短期的にはそのようなことにはならない場合が多いでしょう。
ではずっと自分勝手な人に悩まされ続けなければいけないのでしょうか。
何か方法はないのでしょうか?
人は変えられなくても自分は変えられる、自分が変われば状況も変わると言います。
それでは何を変えればいいのでしょうか。
どんな人にも自分勝手な部分はあるので、「人の振り見て我が振り直せ」といったこともあるかもしれません。
もしそう思うなら反省し変わっていく時期かもしれません。
しかし自分勝手な人に困っている人は、どちらかと言うと人の気持ちを考えすぎたりする、ほとんど自分勝手ではない場合も多く、何か自分のこととして反省するよりも別の学びがありそうです。
それではこの出会いは何を教えてくれているのでしょうか。
自分勝手な人に気の進まない頼み事をされたり、利用されたり、話を合わせなければいけなかったりして不愉快な気分になった時、どのような対応をしているでしょうか。
はっきりノーと言える、そのような人なら問題ありませんが、自分勝手な人はあまりそのような人には近寄りません。
嫌だなと思いながらも、このくらいなら自分が少し我慢すればいい、面倒なことになるならその場を収めるために受け入れてやり過ごすといった行動を取ってはいないでしょうか。
むしろ笑顔で接して喜んで対応しているように見えるかもしれません。
それは一見優しいことのようですが、実は自分にとても厳しい態度をとっているのです。
自分の感情を抑圧し他者に迎合することでしか、自分を守れないと勘違いしているのかもしれません。
優しくありたいのに、人の頼みを断るのは悪いことだと感じているのかもしれません。
いずれにせよ、自分と正直に向き合わず自分を裏切ってはいけないのです。
波風を立てないでいれば、一見平穏な日々が続いていきます。
しかし自分勝手な人の要求は際限がなく、どこかで我慢の限界を迎えます。
限界を超えると何か感情的な対応をせざるを得なくなったり、身体に影響が出て病気になってしまうでしょう。
そうならないようにコントロールできる場合もありますが、自分勝手な人と付き合うことで、もっと大切な人と付き合う機会を失ってしまっています。
人生の学びには必要だった人間関係ですが、いつまでもそこに留まっていてはいけません。
まずはそのような人とは距離を置きましょう。
何か頼みごとをされても、やんわりと断り、押しが強くても妥協して受けないようにしましょう。
話しかけられても必要最低限の会話に留めることで、気持ち的にも巻き込まれなくなります。
あえて対立する必要はありませんが、その場の雰囲気で親しげな態度を取ることは、今まで通りで問題ないと相手に勘違いさせますのでよくありません。
できるだけ距離を縮めないようにし、可能なら関わらないことが大切です。
そのような対応をすることに多少心が痛む人もいるかもしれませんが、そのうち次のターゲットを見つけて相手から離れていってくれるでしょう。
相手が寂しい思いをするかもしれない、次のターゲットが困るだろうと気を回して自分が犠牲になることはありません。
誰もが経験から学び、私たちに他人の学びを妨げる権利はないのですから。
ただしこれは大人の場合で、未成年などの若年者は未熟ゆえの自分勝手さがあって当然ですので、学校で集団で避けるなどのいじめに繋がらないよう注意しましょう。
大人は自分勝手な人ほど、自分にとって都合のいい人が何人も周りにいて、誰かに嫌われても別の人を見つけるなどして自分を守っていますが、子供はそのようなことがないので、信頼関係を築き優しく指摘することで、人の気持ちを考えられる人に成長していく可能性があります。
大人で自分勝手な人は、人の助言に耳を傾けない傾向があるので無理に変えようとせず、割り切って考えましょう。
ワガママが通る環境で育ったのも、大人になって経験から学ばなかったのも、その人の人生です。
人は人、自分は自分です。
誰かに嫌な思いをさせられたと感じた時、相手のせいと思うと解決のための要素を相手が持っていることになってしまいますので、自分の心に解決策はあると考えましょう。
大切なのは自分の心を無視しないということです。
今までの自分の対応とは違うことをする恐れと向き合い克服する、その過程を大事にしてください。
誰からも嫌われたくない、悪く思われたくないと思ってきたかもしれませんが、波風を立てないことより、自分がどう感じているかを優先して毅然とした態度をとることも必要です。
心の優しい人が何度も何でこんな目にあうのかと思うこともありますが、この学びが終わらないと何度も別の状況で試されることになるでしょう。
気づいた時が何かを変えるチャンスです。
本当の安心感に包まれるためにも、自分の心に正直に向き合いましょう。
この学びは、本当に優しくありたいと願っている、そのような人が必ず通る道のようです。
勇気を持って自分を救いましょう。
強さに裏打ちされた本当の優しさを持つために、成長していきましょうね。