マイタケ(舞茸)を食べてインフルエンザやがんを予防し、脂肪を燃焼!

  • 2019.08.01
  • EAT
マイタケ(舞茸)を食べてインフルエンザやがんを予防し、脂肪を燃焼!
マイタケ写真

【マイタケ(舞茸)はどんなキノコ】

アジア、ヨーロッパ、北アメリカ原産で、サルノコシカケ科マイタケ属のキノコでこの科では唯一食用可能なものです。
自然ではミズナラやクリの切り株や根本に生え、かつては幻のキノコと呼ばれていました。
1970年代に原木栽培が可能になり、1990年代に菌床栽培が普及し、市場でよく見かけることができるようになりました。
名前の由来は、山の中に舞茸が生えている姿が、まるで蝶々が舞っているように見えることから名付けられたというものと、舞茸は「幻のきのこ」と呼ばれるほど希少価値があり見つけたひとが舞い上がって喜んで踊りだすということからという説があります。

【栄養・効果】

免疫力を上げる「αグルカン」がキノコの中でも舞茸はトップクラスの含有量となっています。
「αグルカン」はインフルエンザやノロウイルスの予防にも効果があると言われています。
キノコキトサンは、中性脂肪を減らし脂肪の吸収を抑制するので、生活習慣病や動脈硬化を予防します。
キノコの中で舞茸にだけ含まれる「MXフラクション」は、肝臓のブドウ糖の合成を抑え、インスリン受容体の感受性を高めて血糖値の上昇を穏やかにします。
また肝臓でのコレステロール合成を抑え、小腸、肝臓のコレステロールの吸収を抑えて排泄を促進することで、脂質を低下させ肥満を予防します。
蓄積された脂肪や悪玉コレステロールを分解する働きがあり、内臓脂肪や老廃物が排出され、免疫力が上がり、風邪や老化の予防効果があります。

マイタケの食物繊維は不溶性食物繊維なので、腸内環境が整い、疲れにくくなったり肌の状態も整います。

ビタミンDに変化する栄養素であるエルゴステロールが豊富に含まれ骨や歯を丈夫にする効果があります。
天日干しにしてドライベジタブル(乾燥野菜)にするとより高い効果が望めます。

「βグルカン」は、NK(ナチュラルキラー)細胞やマイクロファージなど免疫機能を活性化するため、がんに対する効果があり、がんの増殖を防いだり転移の抑制が期待され、アメリカでは特に進行の遅いがん(乳がん、子宮がん、卵巣がん)などに高い効果が得られたとする研究報告もあります。

【注意点】

必ず加熱して、一日50g程度までを目安に摂ります。
不溶性食物繊維が豊富なので食べ過ぎると人によってはお腹が緩くなる場合もあります。

【調理法】

マイタケまい足し写真

触感が良く食べごたえがありますが、100グラムで16キロカロリーとカロリーが低く、どんな料理にも合わせやすいものです。
タンパク質を分解する酵素エンドペプチダーゼが安価な硬めの肉も柔らかくジューシーにしてくれます。
炒め物はもちろん天ぷらなどにも使えます。
すばやく加熱し、栄養素を水に流さないように調理しましょう。
煮汁も逃さない炊き込みご飯や、鍋、味噌汁などがお勧めです。

『簡単レシピ・炊き込みご飯』

普段からキノコ料理を日常に取り入れているステキな人に教えてもらった舞茸の炊き込みご飯を作ってみました。

まずはご飯を炊く時に炊飯器に米と水を入れたら、舞茸をちぎって入れ、新玉ねぎを入れて、塩こしょうと中華だしも入れて炊きます。
中華だしは「ウェイパァー」を使っています。
シンプルバージョンはこれだけで簡単ですね。
もう少し手を加えて、人参などありあわせの他の具材も入れて、ソース、醤油も入れて炊いて、炊きあがったらごま油をかけても美味しくいただけます。
おかずの内容によってその時々で変えてもいいですね。

炊き込みご飯を初めて作った私でも簡単にできたのでお薦めです。

マイタケご飯

【選び方】

かさの色がはっきりしているもの、重みがあり軸が締まっているものを選びましょう。

【保存方法】

冷凍することで細胞が破壊され栄養を摂取しやすくなり約1ヶ月保存できます。
凍ったまま調理します。
パックのまま冷蔵すると水分がこもり2~3日でカビたり風味が落ちます。
キッチンペーパーでくるみ保存袋にいれれば1日程度延長されます。

【旬】

菌床栽培により通年流通しています。
天然物は10月~11月の秋が旬ですが地元で消費されほぼ市場には出ません。

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