【キウイフルーツはどんな果物】
キウイフルーツは、マタタビ科マタタビ属で中国の長江中流域の山岳地帯が原生地です。
現在よく食べられているものは1906年にニュージーランドで品種改良され1934年頃から商業栽培を開始、日本では1960年代頃から徐々に広まりました。
ニュージーランドの国鳥「キウイ」にちなんで「キウイフルーツ」と名付けられました。
日本で一般的に流通しているものにはグリーンキウイとゴールドキウイがあり、グリーンキウイはほどよい酸味と甘みがあり、ゴールドキウイは甘みが強く酸味が少なくなっています。
【栄養・効果効能】
キウイは食物繊維が豊富で腸内フローラのバランスを整え善玉菌を増やします。
腸内フローラのバランスを整えることで、生活習慣病の予防、ストレス耐性アップ、美肌効果が得られます。
食物繊維はグリーンキウイのほうがゴールドキウイより多くなっています。
ビタミンCはゴールドキウイが多く、レモン8個分の豊富なビタミン含有量で1日に必要な量を1個でとることができます。
アクチニジンがタンパク質の分解を促し、胸やけや胃もたれ予防、舌苔(舌の上の苔状のもの)も分解し口臭を抑えます。
ビタミンEやカリウムも豊富です。
【注意点】
アレルゲンのひとつですので、食物アレルギーのある人は注意しましょう。
【調理法】
生のまま食べるのが一般的です。
冷やして食べるほうが美味しいです。
ヨーグルトと一緒に食べたり、サラダや豚肉料理のトッピングとしても使えます。
【選び方】
傷みがなく部分的に柔らかくなっていないものを選びます。
縦に持ってお尻の部分を押して弾力があれば熟しています。
横は押さないようにしましょう。
固ければ家で追熟させて食べましょう。
【保存方法】
熟していなければ常温で追熟します。
低温障害があるので保存用途では冷蔵庫には入れません。
家庭菜園の場合、収穫から2~4週間位追熟させる必要があります。追熟はバナナやリンゴなど、エチレンガスを出す果物と一緒にビニール袋に入れておくと早く熟します。
リンゴはフジは効果が少ないので、ジョナゴールド、津軽、王林等を利用します。
キウイフルーツ4~5個に対してリンゴ1個を入れます。
【旬】
秋ですが、通年流通しています。
【キウイフルーツの育て方】
雌雄異株のため、2本以上で栽培します。
つる性で巻きつける管理が必要ですが、薬剤を使わなくても可能なため比較的家庭向きの果樹です。
関東より西では、10~12月頃、東北など気温が低い地域では、2~3月頃に苗を植えましょう。
苗を植えてから3年位で収穫できるようになります。
安定した着果には雄花を直接雌花につける人工受粉も有効です。
急速に大きくなるので、葉10~12枚の長果枝で3~4個、葉6~7枚の短果枝で2個ぐらいを目安に早めに摘蕾します。
6月下旬から7月上旬にもう一度摘果し長果枝で3果、短果枝で1果を残します。
10月から11月が収穫期ですが、追熟が必要です。
「主な家庭栽培用の品種」
‘ヘイワード’
よく見かける最も代表的な品種で品質も良い。
雄品種は‘トムリ’