ナスを食べて、夏に涼しくむくみを防ぎ若々しく!

  • 2019.06.18
  • EAT
ナスを食べて、夏に涼しくむくみを防ぎ若々しく!
ナスの写真

【ナスはどんな野菜】

初夢では「一富士、二鷹、三茄子」とも言われ、縁起の良い代名詞となっているナスは夏を代表する野菜です。
秋ナスも身が締まって種が少なく美味しいとされますが、秋と言っても初秋の9月頃のことです。
インド原産のナス科の一年草で、日本には奈良時代に伝わりました。
原産地周辺では白や緑色が一般的ですが、日本では茄子紺と言われる濃紫色のものが大部分です。

【栄養・効果効能】

90~94%が水分で夏の水分補給に向いています。
栄養価は高くありませんが、逆にカロリーが低くダイエット食として使えます。

ナスの皮にはナスニンという特有のポリフェノールが含まれ、強い抗酸化力があり、がんや高血圧、動脈硬化の予防、シミやシワ、たるみなどを防ぎ、老化防止や美容、眼精疲労の緩和などに効果があります。

コリンという水溶性ビタミン様物質(リン脂質構成物質)は胃液の分泌促進で食欲不振を解消し、血管の詰まりを予防改善します。神経伝達物質を活性化し認知症を予防するという見解もあります。

カリウムが豊富に含まれ、身体の熱を逃がす働きがあるため、夏バテ解消に役立ちます。
カリウムは体内の余分な塩分や水分などの老廃物の排出を促し体液バランスを整え、むくみ対策にも役立ちます。

【注意点】

カリウムが身体の熱を逃がすため、妊婦など身体を冷やしてはならない人や寒い時期は多量のナスを食べないほうがいいでしょう。
「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざは、嫁に食わすにはもったいないくらい美味しいという説の他に、身体を冷やさないようにという説もあります。
実際食べると、味に夏と秋でことわさにするほどの差があるようにも思えないので、身体が冷えることを心配してという方のような気もするというか、そうであってほしいところです。

【調理法】

皮に含まれるナスニンを活かすため皮を残して調理しましょう。
カリウムは熱に弱いため、夏には漬物やサラダ、加熱を控えた調理を、身体を冷やしたくない時には、焼きなす、天ぷら、炒めものにすると良いでしょう。

水ナスなど生食ができる品種もありますが、一般的にはあくがあるので生には向きません。
水や塩水でアク抜きをする方法はありますが、アクの成分であるクロロゲン酸は抗酸化作用がありますが水に溶けてしまいますので、長時間さらさないようにしましょう。
ナスニンは油との相性がいいので、さっと揚げて調理する料理に向いています。

天ぷら、焼きなす、野菜炒め、麻婆茄子、味噌汁やカレーの具などいいですね。

【選び方】

皮にハリとツヤがあり傷がないもの、へたの切り口にみずみずしさが残っているもので、ドゲのある品種ではドゲが立っているもの、持った時に重みを感じるものを選びましょう。

【保存方法】

蒸散作用があるので出来るだけ早く新聞紙やラップに包み冷暗所に保存し、なるべく早く食べましょう。
冷蔵庫に入れると低温障害起こし、硬くなり痛みも早くなります。

【旬】

6月~9月が旬の夏野菜ですが、ハウス栽培で通年流通しています。

【ナスの栽培】

2月中旬に種まきし、5月上旬に苗を植え付け、7月から10月まで収穫できます。
日本の夏に育てるのに向いている育てやすい野菜です。
連作障害があるので同じ場所での作付けは6~7年間隔をあけます。
市民農園等では連作障害に強い接木苗を使いましょう。

日本の夏に育てるのに向いている育てやすい野菜です。
連作障害があるので同じ場所での作付けは6~7年間隔をあけます。
市民農園等では連作障害に強い接木苗を使いましょう。

元肥は溝施肥が効果的です。
pH6.0〜6.5位の土に、深さ、幅30cmの溝を掘り元肥を入れ、高さ20cm位、幅70cmの畝を立てます。

本葉5~6枚の頃に株間60cmで畝面より2~3cm高く植え付け、弱い茎が風で折れないよう仮支柱で支えます。
株元から畝の肩に稲わらなどを敷いてマルチングし泥跳ねや病気を予防します。
行灯で害虫から保護しましょう。

1番花の下の側枝2本を残し、それ以外のわき芽は取り3本仕立てにします。
1ヶ月程度で本支柱を立てます。
真ん中に主枝用、側枝用に2本を斜めに交差させて立てます。

植え付けから3週間後に追肥、その後2週間毎に追肥します。
根の広がりとほぼ同じ葉の先端を目安に行います。
中央の雌しべが雄しべより長ければ肥料が足りていて、埋もれて見えなければ肥料不足です。

高温多湿の時期には40~50cm以下の下葉や古い葉を取り除きます。
実がついたら一番上を摘心し、収穫したら下の葉を1~2枚残して切り戻しします。

水と肥料を好むので切らさないように育てれば長期間収穫できます。
更新剪定で秋ナスの収穫もでき、1本の株で100個以上収穫できることもあります。

<コンパニオンプランツ>
マリーゴールドは根の分泌液でセンチュウを減らし病気にかかりにくくします。ただ花が咲くとオオタバコガの幼虫に注意しなければなりません。
パセリの害虫とナスの害虫は相手の野菜を嫌うので、一緒に植えるとどちらの害虫も減らせるといわれています。
パセリで株元をマルチ代わりに覆って水分吸収を安定させることもできます。
ネギは病原菌を抑える効果があります。

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