食べてすぐ寝ても牛にならないためにはどうすればいい?

食べてすぐ寝ても牛にならないためにはどうすればいい?
牛のぬいぐるみの写真

子供の頃「食べてすぐ寝ると牛になる」と言われたことはありませんか。
大人になった今なら、「それはすごい」「本当に牛になった人いるの」と言い返せもするのですが、当時はそれなりに怖かったので、素直に言うことを聞いていました。

何故、このようなことが言われたのかというと、元々は行儀が悪いことを正すしつけの意味だったのでしょう。
牛のような反芻動物は、一度食べた物を再び口の中に戻して再咀嚼するので人間には行儀が悪く見えるのですね。
行儀は大切ですので、その教えは間違いではありません。

実際は身体のためには、健康な人なら食後は少し横になって消化吸収にエネルギーを集中させたほうがいいそうです。
胃腸に負担をかけないということですね。
胃腸が疲れている人は食後少しは横になってみるのもいいかもしれません。
右向きで横になれば、胃は左から右に曲がっているので、腸への流れがスムーズになります。

注意が必要なのは、胃食道逆流症(逆流性食道炎)の人で、横になると胃の内容物が食道に逆流するため横になってはいけません。
実際にそのように診断されていなくても、食道と胃のつなぎ目が緩んでいると逆流は起こります。
そういえば胸焼けがして苦しくなった時、横になるのをやめて普通に座って安静にしていたら良くなったことがありました。
逆流を繰り返すと重い病気になる場合がありますので、たかが胸焼けと甘く考えてはいけません。
どうしても横になる場合はまず左向きに寝て胃に入ったばかりの初期の逆流を防ぎ、時間経過と共にうつ伏せ、その後右向きに変えていくといいでしょう。
自分の身体の様子を見ながらといったところですね。

消化吸収には多くのエネルギーが必要なため、血液も胃に集まり食後眠くなったりもします。
日本では仕事場と家が離れていたり、休憩スペースが見つからない場合もありますが、うまく行儀よく15分~30分位横になる方法があるといいですね。
働きに出ているとあまり昼寝のできる状況にはない方も多いでしょうが、最近では充実した休憩室のある企業もありますので将来的には変わってくるかもしれません。
海外では昼寝の習慣のある国もあります。
南欧のシエスタなどが有名ですね。

時間は、毎食後いつまでも寝ていると太った牛のようになってしまうかもしれませんので程々がいいようです。
15分から30分程度にして深い睡眠に入る前に起きるようにしましょう。
40分以上の昼寝はメタボリックシンドロームのリスクを増加させ、1時間以上になると疲労を増加させたり脳の活性を下げると言われています。

適度な昼寝を行うことにより、脳が活発になり、アイデアが浮かんだり、事故の予防、学習や仕事の効率(生産性)アップに繋がります。
夕食の後だと夜寝られなくなるので昼がいいようですが、うまく取り入れられるといいですね。

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