普通の人は1日にいくつもの夢を見て、平均すると3~5個の夢を見ると言われています。
中でも嫌な夢は起きた時に覚えている確率が高いとの調査報告もあります。
嫌な夢、怖い夢、悪夢と言われるような夢でも、散発的なものなら、それは不吉なものではなく縁起が悪いものでもありません。
夢には脳が記憶を整理する必要な処理の過程といった機能があるので、そのまま忘れてしまっても生きる上での必要な一定の役割を果たしたことになります。
散歩をしたりして気分を変えて早く忘れるようにしてもいいでしょう。
一方でその夢を見たことを今後に活かすひとつの機会と捉える考え方もあります。
その夢が嫌な感情を伴ったものなら、それを見つめることは現実の生活を改善する材料にもなります。
起きた時に「悲しい」「寂しい」「怖い」「頭にきた」などの感情が残っていれば、それを見つめて受け入れることで解消する場合もありますし、日常生活でそのような場面になった時の解決策を考えておくこともできます。
私は、こんなひどい事が現実ではなく夢でよかったと思ったことが何度かあります。
人は失敗から学ぶものですが、現実で起こるより、夢の中での失敗や心残りから学ぶほうが気が楽ですよね。
今抱えている不安や怖れを、もう必要のないものとして手放す時期が来たことを教えてくれている場合もあります。
何か思い当たることはありませんか?
心当たりがある人は、実行あるのみですね。
夢占いなどの解釈では「死」は逆夢で願いが叶うなどの良い夢とされ、「いじめられる」などもその相手が好きな人であれば嫌な感じがしますが、あなたの関心の高さゆえで今後関係が良い方向に変化していく暗示とも言われています。
占いは古代から続く人間の生きる知恵といった側面もありますし、悪いことではないと知っていると悩まないで済みますよね。
ただいつも悪夢を見るのは疲れるので、寝る前にネガティブな感情を伴う嫌なことを何度も考えるのはやめて、ポジティブな事を考えて寝るようにしましょう。
寝る30分前にはスマホやPCから離れて、静かに過ごすことも大切です。
隣に寝ている人が悪夢にうなされているようなら起こしてあげたほうがいいという説もあります。
悪夢を続けて見るようなら睡眠障害等の可能性もありますので、心や身体の状態も考え必要があれば専門家に相談しましょう。
夢のお告げを信じる人なら、繰り返し見る夢は現実に何か対処しなければいけないことかもしれませんので注意深く観察したほうがいい場合もあるでしょう。
いずれにせよ現実の生活が第一ですので、悪夢に囚われて影響されるようなら本末転倒です。
冷静に見つめましょう。
悪夢は夢を食べるという伝説上の霊獣「獏」に食べてもらうという方法もあります。
非科学的と笑う人もいるでしょうが、日本では室町時代から令和の今も結構多くの人が信じていることですので、そのような集合意識の影響はあるのかもしれませんし、もしかしたら本当に獏が食べているのかもしれませんよ。
起きて嫌な夢を見た記憶が残っていたら、「この夢、獏にあげる」と言うと二度と同じ夢は見ないそうです。
実在の動物バクは見た目が伝説の獏の記述に似ていることから名付けられたという説と、そもそもその種の動物が過去に存在していてその地では絶滅し伝説上の獏の雛形になったという説があります。
なんだか不思議で興味深いですよね。
初夢はその年を占うものとして、日本では「一富士二鷹三茄子」など縁起の良い夢を見たいと多くの人は願ってきました。
昔の人は枕の下に宝船の絵を置いて寝るなどしたそうですが、宝船の帆に獏と書いて悪い夢を食べてもらおうとしていたとか。
今でも大好きな人の写真を枕の下にというのはありそうですね。
寝る直前に考えていたことが夢に影響するという研究もあります。
いつか自由に見たい夢を見れるようになると面白いですよね。
人間の脳はまだわからないことが多く、覚醒時に使っているのはその一部分ですので、夢などもうまく使って前向きに考えていきましょうね。